2020年4月30日から5月3日の断片日記

4月30日

暖かかったね。
 
夜になんにもしたくなさがピークになって、ついには考えることすら放棄してねむりこけてしまった。恋人には貧血のようになったと伝えたが、正直もう誰とも話もしたくないし、何も聞きたくない、見たくない、という有様だった。諸々のストレスがピークにきたのだろうと思った。2時間ちょっと眠った末に起こされた。起きたくなかった。ひとまずご飯作らずごめんね、と言った。昼に買っておいたケーキを一人で食べたようだった。テレビ面白かった?うん。そう、それはよかったね。ふらふらとキッチンに立ち、ひとりぶんの食事をこしらえたが、半分くらいしか食べられなかった。何事かを語る声をぼさっと聞いているうちに夜が更けていった。シャワーを浴びて、再び寝た。金縛りにあいそうだなと思っていたら、案の定だった。
 
 

5月1日

5月に入った。今頃本当だったら、暑いねなんて言いながら観光地を歩いているはずだった。お盆も正月もない仕事の中で、唯一GWだけが拠り所だったのでこれを奪われた精神的ダメージはなかなかなものがあるのだった。
 
恋人は朝からリモート会議でバタバタしていた。僕はその恋人に頼まれた用事を果たすために外出をした。電車を乗り継ぎ西から東へ。同じトーキョーでもまた全然ちがうのだなと思った。なんか、牧歌的だった。降り立った駅の近くの病院では、集団感染が起きてはいたのだけど。まあ、もとに戻るはずがないのは以前からわかっていたことで、忍耐の先に何かがあるわけではない(もちろん耐えないよりはいいのだけれども)ので、その上でどうしていくかを考えていくべきなのだろう。
 
道中はThe weeknd『After Hours』。今の気分に合う作品ではあるよなあと思う。
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www.udiscovermusic.jp
 
ダニエル・ロパティンの関わった作品の中でも好きだなあ。にしてもなんでエルトン・ジョンなんだろう。


ちなみに今の気分にあう作品だとArlo Parksの諸作を聴くなどしている。

Arlo Parks - Super Sad Generation (Official Video)

用事を済ませてからは
realsound.jp

ここで挙げられている楽曲をプレイリストに放り込んでふんふんと聴いた。フィオナ・アップル、全然通ってこなかったけど、新作も良かったし、通ってくるべき道だったのかもしれないなと思った。今回こういうことができる時間ができたことは良かったと思っている。そういえば、書棚で眠っているアルバムガイド本(確か1000作ぐらい載っている)の作品、学生のときに買ったものだけれども、当時は中古ショップや図書館で歯抜けになりながら、がんばって聴いてたんだけど、今ならもう少し楽に聴ける気がする。

あとは…HBO『ゲームオブスローンズ』S1を見終えた。話が少し駆動し始めた。キャラクターに対する思い入れもちょっとずつわいてきた。

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小林さんの「みんな狭いところで大変ですね」みたいな発言で笑った

夜は地上波でやっていたディズニー『塔の上のラプンツェル』を見た。初見から好きだ。というかブルーレイを持っている。自立と尊厳の話だからめちゃくちゃ思い入れがある。
 
 

5月2日

むちゃくちゃ暑かった。といっても暑かったのは外だけで、屋内はいくぶんひんやりしていた。それが、春の終わり頃と夏のはじめの最大の違いだと思う。
 
昼過ぎにテイクアウトのみに切り替えたお店へ向かった、トータル1時間くらい歩いたらひどく汗をかいた。公園では、子どもたちが水場ではしゃいでいた。部屋に帰ってからは窓から入ってくる風を感じながら眠った。
 
 

5月3日

久しぶりに完全に部屋の中にいた。休みだというのに仕事の連絡はひっきりなしで、うんざりだった。以前と比較して、生活スペースへの侵入に遠慮がない感じがする。
 
映像作品をいくつか見た。Netflix『タイガーキング』は話まで。HBO『ゲーム・オブ・スローンズ』はS2のEp.2まで、ノア・バームバックNetflix映画『マリッジ・ストーリー』を最初の30分程度、そして山戸祐希監督主催の『21世紀の女の子』から3作品ほど。安川有果「ミューズ」の主題が好みだった。