2024年1月23日の生活

▼数日前から身体の新たな箇所に異常が現れて、またしても病院通いが始まってしまった。本当に、ただシンプルに歳をとっていっていると感じる。まあこれをいい機会と捉えて…と今は考えているが数日間は痛みと気の落ち込みでやや塞ぎ込んでいた。とにかく健康が一番である。昨秋にまあまあなライフイベントがあったのだけれども、それ以降とにかく病に次ぐ病で事が一向に進まないのだった。お祓いにでも行ったほうがよいのではないかということは頻繁によぎっているのだが、それはそうと現在の窮状はすべてあの頃の自分に後ろから刺されているのでは、といったような感覚もある。
 
▼この前、10月にフジテレビで放送されていた『最期を選ぶ ~安楽死のない国で 私たちは~』と、ETV特集の『"同じで違う"傷を、共に生きて~震災から12年 夫婦の日々~』を続けて見た。NHKスペシャル『あなたの名前を刻みたい 〜阪神・淡路大震災 遺族の29年〜』を直近で見ていたこともあって、重要なのは「尊厳」なのだ、との思いを日々改めて。健康と尊厳。

▼とはいえ、「NHKアカデミア」の穂村弘回の前半を見ただけで、やはりあの頃のワンダーが大きく刺激されているのを感じて、人生と生活のことを再び考えたりしてしまった。この10年は確かに社会性を取り戻す10年だったけれども、一方どこかでまだ20代との決着がついていない感じがする。自分が以前よりも狭量になったり偏屈になったりしているのは自覚しているところだから、試合時間はあまり残されていないのだろう。あの頃の自分が刺しに来ているのは、それを知らせに来ているのかしらん。あるいは。