2020年8月31日の断片

忙しくしているうちに久しぶりになってしまった。自分の感覚的に6月末に1年の折返しを感じるということがあまりなくて、それは仕事のせいでもあるのだけれども、とにもかくにも8月末が「ああ、半分過ぎたのか」のポイントだったりする。(そのくせ、12月にはしっかり1年の終わりを感じるのだが。そしてほんの数年前には暦から自由になろうとしていたという…)そういうわけなので、(体感の)上半期も終わるので、軽く振り返ってみようと思ったんだけどほとんど忘れてしまっていた。となるとこの文はなんなのだ。ひどい。
 
最近は勉強がとにかく楽しくなってきていて、そのために早く帰りたいと毎日考えている。先日よりscrapboxを始めたので、そこに学んだことなどをちょこちょこまとめている。面白く続けている。
 
日記なので今日の話を。家事を済ませてから書店へでかけた。初めて赴いたそこでは棚をくまなく見て、なんとなくの客層とか店の意図とかそういうものを自分なりに感じ取ったりしていた。勉強用のテキストを2冊買ってきた。帰ってからは遅めの昼食を軽くとってからHBO『ゲーム・オブ・スローンズ』S5のep.3を見て、濱口竜介寝ても覚めても』を見た。
 

映画『寝ても覚めても』90秒予告

公開当時に見そびれて今に至っていた。もうとにかく素晴らしかった。ストーリ面においては僕はずっと朝子の視点で見ており(そうせざるをえない人生だったのだ)、ある種のファム・ファタールものとして完全に刺さってしまった。映像的には、冒頭からあった黒沢清的な不穏さが自分の内部にある他者性と向き合う過程で消えていくという流れが良かった。海のシーン、堤防の前に立つ映像が音も含めてこの映画最良の瞬間だった。初見ではあそこは海自体が見えないほうが良かったなとも思ったのだけれども、そのシーンだけを再度見て、麦との対比やその後の朝子の行動へのリンクなどを考えても必要な映像だなと思い直した。アメリカ版のポスターもめちゃくちゃ良くて、僕はたしかに「そう」見たなって感じた。余韻にひたっていると恋人から連絡が来たので駅までお迎えに。部屋への帰り道に新しくできた喫茶店を外から2人で覗いて、今度来ようねと話した。僕に「なんで今なの?」が起きない保証はないと思いながら。リクエストに答える形で食事の用意をして、録画していた『日向坂で会いましょう』を2人で観て声を上げて笑った。夜は勉強をして、読書をした。