2021年9月30日の生活

▼目が覚めた時点で天気が悪い。それだけで少し気分が下がる。朝は明るいのがいい。

  

▼午前中にMLB中継を見た。シーズン最終盤まで楽しませてもらってありがたい限りだ。出発前に、『100分de名著』の「金閣寺」の回を見終えた。実に5月の放送である…。絶対的な存在に対峙するわたし。若い頃に読んでいたら大変なこと(若い頃はそれだけで大変だったが)になっていたかもしれないと思った。

 

▼行きの電車では引き続き、高橋源一郎『読んじゃいなよ!』(岩波新書)を。伊藤比呂美さんの人生相談教室、めちゃくちゃいいバイブスである。

(伊藤)日本の文化ってやっぱり息苦しい。何かみんな、内向きになっている感じ。そう思って、こういうところにやって来て、若い人たちと話すと、あれ、一人ひとり違うんだなって分かるんだけど、外国にいて、そこから見ている日本文化は、本当に内向きになっている気がするんですよ。

(高橋)日本がね。

(伊藤)日本が。自分の周りのことしか価値観を認めないみたいな。それはね、悲しいですね。

(高橋)アメリカは違うの?

(伊藤)アメリカはまたちょっと違うの。それはね、日本のリベラルから見たらアメリカってくそなんだろうけど。

(高橋)僕はそんなこと言ってないけど(笑)

(伊藤)言いたいでしょ(笑)。でもね、どこかにやっぱり、どれだけ道からはみ出しても戻れるところがあるのね。いろんな道が選べるの。うちの娘なんか、大学をドロップアウトしたのね。休学しますって言いに行った時に、カウンセラーの人がね、いつでも帰ってきていいんですよって言ったわけ。この間60年代に休学した人が帰ってきたのよって。(p.287)

 

▼仕事は忙しかった。輪をかけて他人(自分以外はみな他人だ)に興味がなくなっている。じゃあ今なにに興味があるのかと言われると難しいところだけど。帰りの電車ではスタサプの講義を2本。最寄り駅に着くと雨が本格的な降り方になっていた。部屋に帰って、筋トレをしてシャワーを浴びて、遅めの夕飯。最近はスープはるさめばっかりだ。副反応以来の付き合いである。恋人は明日が現職の実質最終日。とんでもない天候の日に、たくさんのお菓子などを持っていかなければならず、大変そうである。バリー・ジェンキンス『地下鉄道〜自由への旅路〜』(Amazon Prime Video)のep8まで見た。数日かけてquickly,quicklyの新作を聴いた。もう少し曲数を絞ってくれてもいいのになと思った。時々気持ち良い音がなっていた。調べたら20歳のトラックメーカーだった。若い。


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