2021年12月17日の生活

▼帰宅中に突風に襲われて、転倒しそうになった。進みたい方向に進めないという恐怖。手すりに捕まってただやり過ごすしかなかった。耐えている間も何度か煽られて、不安に感じていた。電車に乗り込んでから、放火のニュースを知った。痛ましい、以外に言葉がない。
 
▼数日前に『ライティングの哲学』を読み終えた。

ヒトとしての成熟が、「自分はきっと何者かになれるはず」と無根拠に信じていなければやってられない思春期を抜け出し、「自分は確かに何者にもなれないのだ」という事実を受け入れるところから始まるように(地に足のついた努力はここから始まる)、書き手として立つことは、「自分はいつかすばらしい何かを書く(書ける)はず」というも妄執から覚め、「これはまったく満足のいくものではないが、私は今ここでこの文章を最後まで書くのだ」と引き受けるところから始まる。
これは自分の可能性についての断念ではない。有限の時間と能力しか持たない我々が、確かに押し付けられたわけではない自分に対する義務を果たそうという決断である。(p.137)

我らが師の読書猿さんがまた素晴らしいこと書いていた。「地に足のついた努力はここから始まる」とか、努力が地に足をつけたのがまさにその何者にもなれなさをしっかり受け止めてからだったから、感慨深かった。他にもこれは、と思うところがあったのだけれでも、日記は時間制限を設けることにしたので、また明日。
 
▼今日は帰宅してから止まっていた映画を1本見て、skiifall、スカート、STUTS・tofubeats、Aura Safariの新曲を聴いた。

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