2024年1月15日の生活

▼「馬だな」と思った。「馬のたてがみが風になびいているな」と。でもよく見たらティーンエイジャーの天然と思われるキューティクルと日の光とのコレボレーションのそれであった。そうか、これが「ウマ娘」とかいうやつか…。そこからおよそ水分がすべて蒸発しきってしまったとしか思えない自分の髪の毛を思い、「少々傷んでいるな、トリートメントはしているか」までシームレスに出てきたところを見るに、僕はここ20年くらいに新しく学んだことなんて何もないのではないかという気持ちになった。
 
▼自分の世界に対する自らの影響力を高く見積もりすぎるのは人間の性であるが(その極地が「雨男・雨女」で、僕はそれを慎重に避けたいと思っている)、近所のスーパーがもち麦ごはんを突然たくさん仕入れたのはこの数週間の自分の購買行動のせいだろうと強く感じた瞬間があったことにショックを受けてしまった。このもち麦ショックと地続きの場所に、世の中の醜悪さがあるはずだ。遠慮して生きていきたい。