2021年5月3日の断片日記

▼連休が始まってから、というか正確には始まる前から「あと◯日したら労働だ」というようなことばかり考えていて、「私は新しいペンを買ったその日から、それが書けなくなることを想像してしまう人間です。」的な心持ちである。今のところ連休らしいことは何もしていない。そうこうしているうちに、本当にあと僅かで休みが終わろうとしている。
 
 
▼ベランダに環境を整えて(とはいえ、ダンボールをデスク代わりにして、ゴミ箱のうえにクッションをしいた椅子を準備しただけだが)、オープンエアで勉強をしている。これが今できる最大だ。テレビでは出歩いている人々を暗に責めるような報道がなされていて、それは違うだろうと感じている。
 
 
▼Piiの「カキツバタ」に関する文を書いて、こういうの久しぶりに書いたなと思った。休みのうちに2020の年間ベストもあげとかないと…。
tsktsktsk.hatenablog.com
 
 
▼休みに入ってから聴いた音楽。くるり『天才の愛』、Major Murphy『Access』、London Grammar『Californian Soil』、Benny Sings『Music』、サニーデイ・サービス『いいね!』。ベニー・シングス、初めて聴いたけど良かったなあ。晴れた日のサウンドトラック。AORみたいだった。
 
 
▼休みに入ってから見たもの。日本のドラマは坂元裕二『大豆田とわ子と三人の元夫』第3話、山戸結希『生きるとか死ぬとか父親とか』第3話。加齢や衰えと付き合いながら以下に自己肯定をしていくか、そしてそれに周囲がどう向き合うべきかという話だった。うっかり泣きそうになっていたら恋人から「じじい」と煽られた。ひどい話だ。渡辺あや『今ここにある危機とぼくの好感度について』第1話。「世界に単純なものであってほしかった」いいナレーションだ。
 
 
▼見たドキュメンタリー。BSで再放送している『映像の世紀』シリーズの第4集。ヒトラーの回。今の世の中と変わらない、と思う。人間の社会が改善へ進むスピードと拭いきれない愚かさとでは、どちらが勝つのだろうか。NHKスペシャルの『パンデミック激動の世界(9)子どもの学びは守れるか』『新型コロナ"第4波"変異ウイルスの脅威』も見た。あとは、『あのとき、タクシーに乗って 2021年春東京』これがめちゃくちゃ良かった。市井の人々が「普通の生活」を懸命に生きていることがダイレクトに伝わってきた。被写体であるドライバーも、2021年の街も、すべてが生活であった。
 
 
▼聴いたラジオやpodcast。『佐久間宣行のANN0』(ニッポン放送・4/28放送分)、『宮下草薙の15分』(文化放送・5/1放送分)、草なぎさんの牛丼食べ終わったあとに電話してしまった話も、宮下さんのヨドバシカメラの話もザ・人生だった。『オードリーのANN』(ニッポン放送・5/1放送分)偏頭痛がよくなった若林さんのトーク、キレキレで声出して笑ってしまった。