2020年5月8日から10日の断片日記

5月8日

やはり昨日のダメージが大きすぎたのか、火事に見舞われる夢をみた。
 
昼は買い出し。ひと駅分くらい歩いて大きめのスーパーなどに出かけた。申し訳程度に併設されている無人の書店に立ち寄ったら、『あつまれ どうぶつの森』のガイド本(というかカタログに近い)が無造作に置かれていたので購入した。その存在を認知したのが遅く、ネットストアはおろか、虫の息だったリアル店舗の在庫も営業をほそぼそと再開したその日に消失しており、おののいていたところだ。こんなところで買えるなんてとほくほくだった。朗報があるぞ、と部屋に帰ったら「帰りが遅い」だとかで恋人がむくれていた。往復だけで30分以上かかるんだから勘弁してくれ、一人で買ってるから背負ったかばんの中と両手でもうパンパンで連絡もとれなかったのよとかなんとか言いながら、謝った。いつもだったら余計なことは言ってなかった気がする。
 
道中に例の『死ぬまでに聴きたい1001枚』を本棚から引っ張り出してきて、聴き始めることにした。調べたら何度か版を重ねており、その都度新しい作品を入れ込んで枚数を調整している模様。リスト自体はwikipediaからリンクで辿れたので、手元の書籍(これは初版だ)と最新版のリストを参照しながら進めていきたい。
 

 

5月9日

相変わらず、業務が生活に入り込んできて何もしたくない気持ちがすごい。
 
家事以外のほとんどを放棄しているうちに夜になった。恋人を先に寝かしつけ、曽我部恵一の新曲(すごい)を聴きながらこれを書いている。状況のドキュメント。こういう作品を、形態問わず見たいし聴きたいし読みたいし、本当は「書きたい」とも思っている。
open.spotify.com

曽我部恵一 - Sometime In Tokyo City【Lyric Video】
 
  
KOHHの最新作(最終?)を聴いたらめちゃくちゃ暗い気持ちになってしまい時計を見たら4時頃になっていた。さすがに眠らないといけないなとベッドに入ってからも、なんやかんやでもうひと粘りしたらリトル・リチャードの訃報を知ってしまった。悲しかった。僕はロックンロールとロックは別物だと思っていて、その最初の出会いからずっとロックンロールのほうが好きだ。
 
 

5月10日

何もしなかった。完全に心が死んでいる。
 
サフディ兄弟のNetflix映画、『アンカット・ダイヤモンド』を見始めたが辛かったので途中で止めた。A24を信頼して最後まで見るつもりだが、ドーパミン出っぱなしな表現が醸し出す不快感を受け止めきれるだけの心の余裕がないことがはっきりした。なのでニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』を聴きながら翌日の仕事の先取りをすることにした。ラジオは愉快だが、作業自体はとても嫌だった。
  
夕食を終えて後片付けを始めようとしたら、恋人にフジテレビ『ちびまる子ちゃん』の母の日回を見るように諭されたのでおとなしく従った。毎年やっているエピソードのようだった。まる子が母の日のプレゼントを買いに行くという話なのだがところどころに差し込まれる不穏な予感にびくびくしていたら案の定わりとかわいそうな目にあっていて、はらはらと涙を流してしまった。一応心温まる感じに着地したので、泣いている姿を見て(やつめ笑っていたぞ!)感動した?と聞かれたのだが、そうではなく、ひどく悔しくて悲しい思いをしたであろう主人公に心を寄せてしまったからこその涙なのだった。
 
恋人が寝てからも、仕事に手を付けた。その後眠れなくて昔の写真を見返していたら、検索サジェスト?(タグの候補かな)に「東京 芝公園 日本」と出てきて『宇宙 日本 世田谷』みたいだなと思った。