重ねられた生活 20190613~0619

0613(Thu)

朝方、身体が半分ベッドから落ちかけている状態で目覚める。やはり、このベッドではいささか小さいのだ。ふたりで(暮らす、のではなく)暮らしていくためにはもう少し大きな部屋に越さなければ。それとは別に、この街に引っ越しを決めたときは好きになれるか半信半疑だったけれど、今となっては結構気に入っている。住民の気質みたいなものはやはり重要だなと思う。 
 
出発前にブラッド・メルドーの『The Art Of Trio Volume Three』を聴いて、1音目からこれだ!と思った。この重たいタッチと音像は僕が求めてる音だった。radioheadのカバーもよかった。Christian Scottの新作も聴いた。トライバルだった。
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体調は薄っすらと悪くて、でも天気がとても良くて気分は良かった。
日付が変わる頃に帰宅、歩きながら聴いたOgre You Assholeの昨年9月に出た曲に突然ピントがあった。『100年後』が身体に馴染んだときと同じ感じで。

 
帰宅してからはクタクタで何もできなかった。勉強するはずだったのに。明かりをつけたまま眠ってしまった。
 
 

0614(Fri)

朝に放送授業を何本か視聴した。天気がぎりぎりもつかも的な予報だったので、洗濯もした。結果的にはその判断は間違いじゃなかった。すっきりと乾きこそしなかったけれども。
 
営みを愛するという視点は、自分が営んでいないからこそ生まれるものと、自分が営みの只中にあるからこそ生じるものとの2つがあると思う。僕がいだき続けてきたのは前者のそれで、今は正直分からなくなっている。人生と生活の綱引きが続く。
 
burialの新音源と、calexicoの新作、Crumbの新作を聴いた。burialはいつだって刺激的だ。
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夜にこの前試作したご飯を恋人にふるまった。合格が出たので良かった。
 
  

0615(Sat)

大荒れの天候。朝からの仕事で帰宅時も含めて偉いことになった。レインコートが活躍してくれた。
Goldlinkの新作がすこぶる良かった。まだ1回しか聞けていないが、今年のラップアルバムの中でもかなり好みだ。

 
Minimal Violenceの新作、ビートが攻撃的。トランス的なウワモノとインダストリアルな低音で良い。
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SpotifyのRelease Readerが教えてくれたMuunjuunの新作は一曲だけやたらいいのがあった。もう少し聴き込む必要がある。
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仕事を終えて夜に帰ってきてからは、恋人に色んな話をしてもらったが、聞き足りないし話し足りないだろうなと思っている。
 
  

0616(Sun)

朝、久しぶりにキンクスの『The Kink Kontroversy』を聴く。レイの詩世界、評価は固まった節があるのだろうけれど、いつの時代にも聞く必然性がある気がする。その萌芽がこの作品にはある。

The Kinks - "Till The End Of The Day" (1966)


今日のところは仕事があるということもあって堪能はできなかったけれども、天気が良いというのはやはり気分が良い。恋人と過ごせる時間が限られているのが苦しいが、世の中これくらいなのかもしれないという思いもある。早く、暮らしていくという選択をしたい。それは、意志だけの問題じゃないからこそ。

今日の通勤時はzamilskaの新作。インダストリアルテクノ。音響的なアプローチが聞こえるのと、ヴォイスサンプルの使い方が好みだった。全体的なトーンはダウナーだったけど、ベッドルームミュージックとして興味深く聴ける。
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帰宅してからは体調が優れなくてまたいつの間にか眠ってしまっていた。30と2つ分の齢が、こうして終わっていった。せっかくのお祝いの言葉に返事ができなかったことがかなしかった。
 
 

0617(Mon)

朝、bill callahanの新作。批評家筋やリスナーからもすこぶる評価が高いのだけれども、自分にはピンとこなかった。モードの問題かもしれない。
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ダイヤの乱れとかで来るはずの電車が運行取りやめになったおかげで、乗り換えで走る羽目になってしまった。駅についてから知るとダメージでかいなあと思うのだけれども、昔はそれが当たり前だったのよなとも。それにしても飯田橋周辺の川の色ってなんでああなのか。
 
モードの話をしたが、ではどんなモードなのかというと実は今日聞いた新作の中にはなかったのであるけれど、一番近かったのはこれかなという。
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帰路につきながら、自分の誕生日を祝う気分を失ったのはいつからなのだろう。ケーキを買ったり酒を飲んだりすればいいのになと思いながらいつもと同じように過ごして、夜は勉強しながらまたしても気づいたら寝てしまっていた。
 
 

0618(Tue)

心配事が尽きない日で、向き合っていくしかないのだけれども。大切な人が困ったり苦しんでいるときにそばにいたり何もできないことのもどかしさと、みなどうやって折り合いをつけているのだろう。
 
新作はcate le bon、lungbutterのアルバム、jai paulのシングルはピンとこなかった。Mariee SiouxはFirst Aid Kidみたいだなと思った。
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そしてこの日もまた、こうこうと明かりが灯る中、眠ってしまった。
 
  

0619(Wed)

予定通りにことが進まない1日だった。根が怠惰なのだ。でも夕飯と翌日のおべんとの支度がこれまでで最速でできたのでよしとする。夜も電気を消して寝た!恋人がいる時間は僕だってしっかりしているのだ。 
 
radikoのタイムフリーでいくつかのラジオを聞いているのだけれども、最近(でもないが)『ハライチのターン!』のけろっぴの人気をいかに回復させるかみたいなコーナーがとても好きだ。けろっぴが好きだというのもあるけれど、投稿されるネタのいくつかが現代社会への皮肉にもなってて笑ってしまう。


今週はここまで。